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【アンコールで感動】熱狂の化学反応を起こした ガムシャラ対バンライブ

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【アンコールで感動】熱狂の化学反応を起こした

  ガムシャラ対バンライブ!


GAMUSYALIVE vol.4 -Link the YOUNG- 

at duo MUSIC EXCHANGE




ライブレビュー:
76.1MHzFMはつかいち / ミュージックバード全国放送中の音楽情報番組
インディーズ・アロー 番組プロデューサー・MC 篠原良一郎
編集:夢カナYell事務局

 

2022年9月29日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて【GAMUSYALIVE vol.4 -Link the YOUNG-】が開催されました。
出演したのは、Special Guest - wacci、ミイ 、 フィルフリーク、 the whimsical glider 、No Way Plan 、Develop One’s Faculties 、Snugsの7組による対バンライブで、
満員のファンと最高に幸せな時間を共有しました。

         【Develop One's Faculties】

 

GAMUSYALIVEは、混迷するWITHコロナの時代、「みんなの夢をみんなで応援して叶え、社会に希望と明るさを広げる。」を
目指して企画した夢カナYellプログラムの主要イベントの一つとなります。
本日はライブレポートをお届けします!

 

▼Snugs


 

オープニングアクトとして登場した関東拠点、4人組ボーカルグループSnugs。
2018年より活動中の彼ら、ステージ慣れも大したものでオープニングアクトらしからぬ堂々としたステージを展開。

それでいて飾らないスタイルで、ステージングからMCに至るまで非常に親しみやすく嫌味のないアイドル性も持ち合わせており、
初見でも受け入れやすい親近感が彼ら最大の魅力のように思える。

 

 

 

真面目な部分では非常にまっすぐなメッセージを届け、ふざける部分では愛くるしくおどけて見せることができる切り替えの良さ。
エンターテイナーとしての素質たっぷりのSnugsがほんの数曲ではあるものの、本戦の盛り上げ役として抜擢された理由には十分に頷けた。

まだまだ荒削りな部分はあるものの、自分達の言葉をきちんと自分達のスタイルで届けることができるSnugs、今から名前を覚えておく価値がある存在だ。

 

▼No Way Plan

 

 

 

ヒューマンロックをコンセプトとしている都内拠点ロックバンド。
ミクスチャー的要素がありつつも、テクニカルな部分へ傾倒するのではなく、
ボーカルYujiのハイトーンボーカルを十分に活かした歌物としての楽曲スタイルに昇華している点が、高評価かつ耳馴染み良い。

多くの有名アーティストと対バン経験もありながら「無名のバンドかもしれないけど、最後まで全力を尽くす」と叫ぶその姿勢、謙虚さに、
自分達が抱える課題にも向き合いながらステージを着実に一つ一つこなし経験値に変えていくその様は好感度大。

Gt.さずーのテクニックは申し分ないが、さらにその良さを活かしているのが実は控えめな点だ。

 

彼らのサウンドが賢いと思うのは歌物としての自分達の楽曲をより良くするため各パートが悪目立ちしないようにボーカルに溶け込ませるテクニックの使い方をしている。

Dr.Nobutoのリズムの選び方、Ba.na2kiの安定したベースラインにその点がよく出ていて、楽曲全体の出来を向上させることを、
メンバー全員が非常によく考えて意見をぶつけ合っているだろうことが伺えた。

そして何よりライブ向けの演奏重視、歌声をどう届けるかに十点を置いたパフォーマンスはしっかりとオーディエンスに響いていたように思う。

 

▼the whimsical glider

 

 

大阪発の彼ら、初見でその泥臭さと青春の匂いに圧倒された。

関西の勢いやエネルギーが個人的にたまらなく好きなのだが、何もかも曝け出していく、嘘偽りなく熱く歌う、痛みや切なささえ躊躇なく見せていく、
いや、見せるしか術を知らないこの感じに目を奪われる。

ライブだからこそということだけではなく、彼らの情熱が見る人を釘付けにし体を揺らせるという事実に、自然体の計り知れないパワーを感じるのだ。
青春パンクなのかといえばそうだし、ロックだしポップでもある。

 

軸にある熱さを表現するために複数のジャンルを行き来していく柔軟さが、彼らの持つ優しさとシンクロしているように思えて、
このバンドにやられると自然と涙がこぼれるとか、自分でも気づかない、自分の内側にあるものを刺激される感じがして、心が洗われる音楽というものがあるとすれば、
それこそ彼らがやってくれている音楽なのだ。

 

 

バンド名「the whimsical glider」にあるwhimsicalとは、気まぐれという意味がある。
直球を投げるときは気まぐれでもいいのかもしれない。
いつも直球じゃあ疲れてしまうし、必要な時に、心に打ち込んでくる熱い思いの意味を、the whimsical gliderはきっとよく知っているんだろう。

 

彼らがこの日を心待ちにしていたというのも良くわかった。
届けないといけない思いがありすぎることもよくわかった。また彼らの思いに耳を傾けたい。そう思わせてくれるステージだった。

 

▼ミイ

 

 

 

2021年より活動開始ということで、コロナ禍の鬱屈とした世界の中で生まれたバンドということになる。
繊細に歌うKen Fujinumaを非常にエモーショナルなギターHidekazu Tsujiが包み込む様は圧巻。作り込まれたサウンドはありきたりなものではなく、そうくるかの連続だった。

 

実はBa.Gen Yoshidaのベースラインはスピード感のあるもので手数も多く、Dr.Zoi Kounoのビートは計算された細かなテクニックの使い分けをこなし、
リズム隊が攻撃性を持ち合わせているのが特徴的。

これらに呼応したギターの唸りにボーカルが心地よく歌い上げるという彼らのライブスタイルは完成されていて、
結成1年でこれならこの先どうなる?という期待しか生まれない存在感だった。

 

 

 

ある意味時代に逆行するところもあり、ちょっと懐かしいプログレのそれ、インスト的なアプローチのある間奏だとか、
演奏そのものが歌と言っていいほど歌詞をより盛り上げるべくプレイされる。

ノイズ、空間音響とともに語られるMC、その全てが彼らの演奏であり、途切れることのない音が彼らの思いを波動として聞く人に届けていた。

 

夜勤であるとか、歌詞の節々にリアルが交錯し、音楽がなければ表現できなかったであろう彼らの叫びは、
やはりこの世界が混沌としてしまった2年間のうちに溢れ出してきたかけがえのない日常のそれであり、誰もが抱える憂鬱で、やりきれない思いだった事に、
今この時を目の前に見せられつつも、こうも儚くも美しく語られると、そう捨てたものじゃなかった今を、
もう一度やり直したくもなり、そう言った意味では力強く聞く人を支えてくれるのが彼らの音楽が持つ力なのかもしれない。

 

▼Develop One's Faculties

 

 

 

2014年より活動中のDevelop One's Faculties。
衝撃的なテクニックとサウンド、自分達を表現する事に長けたライブパフォーマンス。 欠点が見当たらない至高のバンドである。

Vo./Gt.yuyaのギタボの常識を完全に覆すギターテクニックと、歌唱に関しても美麗なばかりではない荒ぶり、煽り倒すスタイルは非常に魅力的。
「魅せる」という事に対して余裕がある。余裕があるからこそより見栄えているし、恐ろしいほどステージ映えしているのが素晴らしい。

 

うまいという言葉を安易に投げかけてはいけないと思ったほど、賞賛の言葉を投げかけたくなるバンドで、このスタイルに落ち着くまでどれだけの葛藤や、やりとりがメンバーの間であったのか?
聞きたいことが山ほど湧いてくる。

  

Gt.ruiの選び抜かれたギターサウンドで迫るバッキングに、Ba.Hiromu、Dr.Johannesの安定した過激さ。
全員が手練れすぎて一歩間違えればテクニックしか見せ場のないバンドになってしまう。

しかし彼らは違う、聴かせる、魅了するために引き算ができている。
そうやって才能があるとはこういうことだというライブを、音楽を見せつけてくる。

最初から最後まで一箇所も見逃せないステージを展開したDevelop One's Faculties。
彼らをライブで一目見て、追いかける意味を見出せない者はいないだろう。

 

▼フィルフリーク

 

 

 

関東拠点、男女混合ボーカルで今一番勢いがあると思う若手がフィルフリーク。
とにかく耳に残るサウンドで、これぞ王道のボーカルポップを聴かせてくれる。

Vo./Gt.広瀬とうき と Key./Vo.ゆっこは歌声を重ねるに際し、キーを下げて合わせていくなど、
それぞれの良さがシンクロするポイントを常に探しており、楽曲ごとに印象を変えてくる。

つまりそれは歌いたいように歌っているというより、ある種自分たちに制約を課してでもより良い歌声を届ける事に貪欲という事であり、
その姿勢が楽曲のクオリティを上げる要因となっている。

 

 

様々なジャンルを聞きこなし自身のプレイスタイルに反映するBa.ツカダユウキ。Gt.小竹巧はドラマチックにソロを入れ込んでくる。
日常にある甘酸っぱい瞬間であったり、何気ない日常が輝きを増して見えた瞬間を感じさせるストーリー性のある楽曲は映画やドラマのサントラのようであり、
シーンが確実に浮かんでくる。

時には歌詞のフレーズが「カット(場面)」となり、時にはセットリストの並びが「カット」となり、
それらカットとカットが連なって、あらゆる視点で見えてくるシーンを聞く人に見せてくる。

いつ聞いても同じではないのだ。聞く人の感情をゆさぶり、聞く人の状況にさえ寄り添ってくれるからこそ、毎回違う感覚、新鮮さを与えてくれるフィルフリーク。

 

彼らが唯一無二なのは、ある意味で固定されたイメージがないからだろう。

ライブ中、広瀬こうきは「自分らしさってなんだっけ」と素直に語った。
ありのままで良いと、オーディエンスから広瀬自身も背中を押されながらも、わからなくなるという葛藤、それこそが先述した、
フィルフリークは見る時々で変化していい、ドラマチックで、同じ毎日は無い日々を、時間を見せてくれる音楽をやっている存在である証拠だと思える点であり、
今回のステージもまた、彼らは今しか見れないドラマを届けてくれていた。

 

▼wacci

 

ゲストとして、今回出演したバンド誰もが憧れる存在として奇跡の出演となったwacci。
2009年の結成以来、「泣きっ面にワッチ」聞く人全ての「暮らし」のなかにそっと入り込んでいけるようなPopsを作るべく活動してきた彼らの歌は、あらゆる人の日常を彩ってきた。

今回ゲストとして登場し1曲目に「感情」を歌唱された時、あ、この曲を選んでくれたかという思いがあった。
確かに有名な曲でありこの曲を歌わないということはあり得ないのかもしれない、
けれど今回の様々なスタイルのバンドが種異種格闘技戦のような戦いを見せたいわゆるコンテストという場において、
そこに生まれた様々な感情を洗い流してくれるにふさわしい曲からスタートしてくれたと思わずにはいられなかった。

自分達の音楽はこういうときに必要なのではないか?というセットリストの妙であるとか、桁外れの経験値からくる、会場全体を包み込む優しさというものがそこにあった気がしてならない。
これからの音楽シーンを共に育んでいく次世代のバンドにwacciがくれたエール。

「ぼくにはあなたが最上級、世界で一人の最上級」この歌詞が響く「最上級」という曲に続いていった時に、出演者全員への、一つのアンサーのようなメッセージを感じずにはいられなかった。

対バンライブをほぼしないwacciにとって実は久々の対バンライブでもあった今回のイベント。
MCで全バンドの名前を読み上げた橋口洋平の優しさと人柄に、もうそれだけで胸がずっと熱くなっていく。

極め付けはラストの選曲である「大丈夫」やはりwacciは素晴らしい、大事なことを伝えてくれた。
会場にいる全員で、配信を見ている人が全国で、大丈夫と歌った日のことを絶対に忘れることはないだろう。
「涙を流した君にしか浮かべられない笑顔がある。そのままの君で大丈夫、こぼれ落ちた分だけ強くなる。」このフレーズは全ての出演者を労ったに違いない。

イベントの性質上ランキングはついてしまうが、それぞれの個性を尊重し、それぞれの良さがこれからも活かされてほしいし、
出演者たちの音楽が誰かの心の支えになっているという事実を忘れないようにと、
wacciは最高のゲストライブを残してくれた。


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★★次回のイベントのお知らせ!★★

夢カナYellとAtoNO RECORDたーなー先生と第一興商様と一緒に
2022年、世界で一番歌が大好きな人を決めるオーディション!!

「歌大好き世界一選手権2022」 10/15(土)池袋harevutai にて決勝大会を行います!

チケット代は
無料ですので、是非とも会場にお越しください!

配信もございますので、遠方の方も是非ご覧ください!よろしくお願いします!

➤イベントの詳細は: https://yumekanayell.com/news/utadaisuki2022


夢カナ事務局

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