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ボイトレミュージカルで知れる!コロナ禍の今ボイトレがくれる3つの効果

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『ボイトレミュージカル』で知れる、コロナ禍の今ボイトレがくれる3つの効果 



     

始めに


マスクをして生活することがすっかり当たり前になってしまったコロナ禍の今、私たちに必要なのはボイトレかもれしない。
そう思わせてくれたのは、2021年12月5日に開催された体験型ミュージカル『ボイトレミュージカル』だった。

「日本初『ボイトレミュージカル』観るだけで、声が良くなる!歌が上手くなる!!」というキャッチコピーが掲げられたこの作品。

観るだけで、声が良くなり歌が上手くなる? 


…なぜ? 公演前には一体どういうことなのかまったく理解できなかったこのキャッチコピーも、観劇後の今なら大納得だ。


楽しいストーリーを通して、ボイストレーニングのコツを教えてくれるこのミュージカル。自由に大きな声を出したり歌を歌ったりすることが憚られる2021年の今にこそ、よい声や、歌を思い通りに歌えるようになるスキルを身に付ける良さも作品を通して自然と伝わってきた。 なぜ、コロナ禍にボイトレなのか。


なぜ、観るだけで、声が良くなり歌が上手くなるのか。 具体的な作品の特徴や魅力を、ストーリーとともに紹介していきたい。

効果1:声を出すって、楽しい!ボイトレするとポジティブになる

  きしのりこさん演じる主人公・リノは、ボイトレマスターとしての証『Vの称号』の獲得を目指しているボイストレーナー。


国の首長であるターナー(たーなー先生)にボイトレへの熱意を認められ、ボイトレマスター候補に選ばれたとの手紙が届く。

『Vの称号』を手に入れるには、悩みを抱える5組のもとへ行き、ボイストレーニングのコツを伝えるワンポイントレッスンを通して悩みを解決させるのがミッションだ。


彼女を中心にストーリーは進んでいく。 舞台の冒頭から、登場する人物たちに「変態」「怪しい」と言われ続けながらもリノは、何を言われても折れない強い心をもっている。

ポジティブに、そして果敢に、作品中で5つのボイトレのワンポイントレッスンを行っていくのだ。これが、見ていて単純に楽しすぎる。


リノのボイトレコーナーは、体験型だ。客席の「お客さん」も、座ったままではあるが小さく体を動かしながら参加していた。

たとえば、最初のレッスンは不登校の母子に向けての呼吸のレッスン。自分に自信をなくして学校に行けなくなってしまった娘に、大きな声を出す練習を通して自信をつけさせるのがねらいだ。
突然現れて、「今からオンラインレッスンをするところなんです。無料なのでお金がかかる訳でもありませんし、ワンポイントレッスンなのですぐ終わりますから一緒にやりませんか」と、リノは母子を自分のペースに巻き込んで参加させてしまう。 「最初は体をほぐすためにストレッチから」 母子と一緒に、客席にも声をかけて巻き込んでいく。


観劇にいった際、手拍子をすることくらいはあるが、出演者と一緒に体を動かしてストレッチをすることは初めてだ。

普通、突然「一緒にやりましょう」などと言われると照れや恥ずかしさが出てしまい、周囲を気にしてしまいそうなもの。けれど、ここにくるまでについ笑ってしまう台詞を盛り込んでいたり、まねしやすい簡単な動きからはじめたりと工夫があるので、心のハードルが下がっている。隣の席の方に腕がぶつからないように配慮しながらも一緒に体を動かす方が多く、一体感が生まれていた。

マスクをしての観劇なので、声を出すところだけはさすがに一緒にという訳にはいかなかったけれど、一緒にリノさんのレッスンを受けている気持ちになっていた。

ワンポイントレッスンというくらい短いコーナーではあるが、実際にボイストレーナ―を務めているきしのりこさんの指導には、声をよくするためのコツがぎゅっと詰め込まれている。
このシーンでの呼吸のレッスンでは、大きな声を出すためには普段の3倍息をすうこと。

そのために、息を吸うために吸う前にまずは吐くこと、息は背中側に入れるように意識すること、腰から頭に向かって下から順に息を入れていくようにすることなどが伝えられた。

簡単なレッスンを受けることで、生徒代表的な存在である悩みを抱えた出演者がガラッと変わる。 自信のなかった不登校の女の子は、人前で小さな声でしか話せないことが悩みだった。

呼吸のレッスンを受けて大きな声で「おはようございます!!」と言えるようになり、「まだ~~ですが、気持ちの置き所が変わった気がします」と笑顔を見せた。

そもそも、ボイストレーニングなんて、自分とは関係のないものだと思っている人は多いのではないだろうか。筆者はそうだった。

けれど、「ボイトレってなんだか楽しいな」「声を出すと元気になるな」と作品を通して体感することができ、ボイストレーニングが一気に身近なものに感じられた。

毎日マスクをしなければならず、声も抑えなければならない今だからこそ、作品を通して声を出すこと、ボイトレっていいなと感じることができたように思う

少しだけ体を動かしながら観劇していただけで自然と気持ちがわくわくしていて、ポジティブな気持ちになっていた。

効果2:声がいいって、自信になる!コロナ禍でいい声の価値は上がっている

  コロナ禍の今、いい声の価値は上がっている。 顔の半分はマスクで覆われっぱなしだし、オンラインで済ませられることが増えたので人に会うこと自体が減った。

以前の世の中なら、表情や、全身の雰囲気から感じ取れたことも多かった。
パソコンの画面越しにしか人と話さないことも増えた今、人の印象のほとんどは目元と声でできている気がする。

目を合わせるよう心掛ける、メイクをするなどの方法はあるにせよ、目元でできることは限られている。
そう考えると、いい声が出せる人の魅力はますます高まっていくのではないだろうか。 いい声が出せると、自信がつく。

この作品の中には、それが感じられるシーンがたくさんあった。 たとえば、先にも紹介した学校に行けないことを悩む母娘。

大きな声を出せるようになり、魅力のある声とほめられ、気持ちが前を向いた。
たとえば、その後のシーンで登場する営業職のサラリーマン。
頑張っているが営業トークを聞いてもらえず商品が売れなかったが、声帯の筋トレのおかげで声の通りが良くなり契約をとることへの意欲が高まっていた。


声と自信には、直接的な関係はないように思える。
が、逆説的に考えれば、自信があるように見える人で、声が小さかったり、通りにくかったりして聞き取りにくい人はいないのだ。

声に自信をつけることはきっと、自分への自信になる。そしてその自信が、人間関係や仕事の悩みを解決の方向に導くのだろう。
これからますますオンラインでのやりとりが増えてくる。ボイストレーニングをしていい声を手に入れることが、これから活躍できる人になる秘訣になるのかもしれない。

効果3:いい声は、夢を叶える!ボイトレを続けることで自分が変わる

  『ボイトレミュージカル』で印象的だったことの一つに、出演者の過半数が今回が初舞台であったことを挙げたい。

公演のあと、そのままステージで出演者全員が一言ずつ挨拶があった。
「今回が初めてのステージだったのですが」という挨拶がいくつも続いて驚いてしまった。本編ではみんな堂々と自分の役を演じていて、そんな風には見えなかった。 主人公・リノが自分の夢であるボイトレマスターになる過程で、街のみんなの悩みを解決しなりたい自分に近づくサポートをするストーリーであったが、この作品は出演者自身が夢に近づく場にもなっていたのだと思う。
全出演者が作品のなかで歌を披露していたが、それぞれの良さが感じられる歌だった。

行動の制限がコロナ禍にあっても、各自の目標のためにボイストレーニングをしてきたのだろうと推察する。
積み上げてきた時間があったからこそ、それが実って披露する場に立てたのだ。 コロナ禍ということもあり、稽古はほぼZoom。全員そろってのリハーサルは前日のみだったという話は、観客を一驚させた。 このような状況にあっても、目標に向かって日々積み上げていればチャンスを手に入れられる。それを証明してもらったように感じた。

出演者全員がステージに横一列に並び、ミュージカルのラストで披露された曲『歌の花束』では、下手側からバトンをつなぐように一人人フレーズずつ歌い上げられた。堂々とステージに立ち、自分らしく歌う出演者の方の顔はどれも晴れやかだったのが印象に残る。
 

ボイトレはたくさんの夢と笑顔をつくる






「たくさんの夢と笑顔をつくるのが、ボイトレマスターの使命です」 これは、ボイトレマスターになったリノに贈られたメッセージだ。

作品を通して、ボイトレが特別な人だけのものではないこと、声を出すって楽しいこと、ちょっとしたコツで自分の声を変えられることを学んだ。

何より、体をほぐすこと、大きな声を出すことで気持ちが明るくなるし、なんだか元気になってしまう。

「ボイトレ、一度受けてみたいな」と思いながら会場を後にしていた筆者自身も、ボイトレマスター・リノにしっかりと魅了されていたようだ。

現在、対面での会話や、カラオケで歌を歌う機会はぐっと少なくなっている。 そんな中でも、オンラインでのボイストレーニングの需要はコロナ以前に比べて10倍以上増えているのだそう。

魅力的な声を手に入れたい人や、声を出す機会が減っているからこそ発散する機会がほしいと思う人が増えているのかもしれない。


筆者はつい先日カラオケに行った際、たった2曲で喉を痛めてしまい、こんなに声帯が弱ってしまっていることにショックを受けたばかりだ。



「わたしも喉、弱っているかも」と思った人は、いつ大きな声を出す機会が巡ってきてもいいように、ボイトレに通うことを少しだけ検討してみてほしい。
いい声が、あなたを望む場所に連れて行ってくれるかもしれないから。

文化庁『ARTS for the future!』補助事業『ボイトレミュージカル』作品情報

【あらすじ】

舞台は『ボイトレ共和国』。この国の首長であるターナーは、ボイストレーニングを通してたくさんの夢と笑顔をつくることを目指している。そんなボイトレ共和国でボイトレマスターとして『Vの称号』の獲得を目指すのが主人公のリノ。ボイトレへの想いを認められたリノは、首長・ターナーから届いた手紙をきっかけに日本という国へ。問題を抱えた5組の悩みをボイトレを通して解決するべく、果敢にチャレンジするのだが──。




【トレーラー】




【基本情報】

出演者:きしのりこ(シンガーソングライター)/杉本智孝(音楽家・ゴスペルディレクター)/さくまひでき(シンガーソングライター)/OLIVE(JAZZシンガー・ボイストレーナー)/伊沢有香(カラオケバトル2020U18新人王)/熊本エミ(PeoplePurpleメンバー)/北島由唯(細川たかしさんと北酒場対決)/野村里桜(アニー姉妹同時出演2回)/綾音(JC1歌手志望モデル)/小島菜々海(栃木県大衆音楽祭最優秀賞)/たーなー先生(ボイストレーナー・プロデューサー)/アン(ANN & RYO【ベイビーチャンネル】)/ももか(ももかチャンネル)/住吉珠貴(たまちゅーーーぶ)/あつみ(あつみOfficial〜主婦からアーティストに〜)/郡司りか(郡司りかチャンネル)/とーま(MONO)


日時:2021年12月5日(日)16時開場 17時開演予定

場所:東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE

主催:株式会社エートゥーナンバーレコード

プロデューサー:たーなー先生(夢カナYell アドバイザー)

脚本・演出:角川裕明 音楽:小林俊太郎 ミュージカルのプロデューサーであるたーなー先生が代表を務めるATOボーカルスクールでは、1回25分のボイトレを受けられます。
「声量アップしたい」「ビジネスで成果を上げたい」「シンガーソングライターになりたい」など、『ボイトレミュージカル』で取り上げられていたものを含む28のレッスンプログラムで、一人一人の希望に合ったボイトレを行います。

詳細はこちら https://www.atono.co.jp/about/




当日は事務局長も会場に駆けつけ、客席から応援しました。




応援の気持ちを込めてお花を贈りました。  


夢カナYell情報
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